ポワレとフォルチュニィ展
東京都庭園美術館のイベントに参加してきました。
現在は、「ポワレとフォルチュニィ展」が開催されているのですが、この二人は、20世紀初頭にパリ・モードを変えた人物と言われています。時代的に重なる庭園美術館の建物に展示するという点で、非常に興味深いものでした。
まずは、学芸員の方にスライドで見どころについてのレクチャーを受けた上で、館内の展示を順番に解説を聞きながら鑑賞していきます。その後には、神戸ファッション美術館長の講演を聴く機会もありました。しかも、園内にあるcafe 茶洒 kanetanakaからサーブされるアフタヌーンティーを楽しみながら、という洒落た企画でした。
私は、ファッションにおいて、モードというものには、それほど強い関心はなかったのですが、非常に手の込んだ意匠の衣服は、時に芸術として扱われる価値があることを認識させられました。特に、1つの技法をとことん追求するという、フォルチュニィの職人的な姿勢には、非常に感心させられました。
また、ゴーギャンがタヒチで描いた作品の衝撃が、人々が自由な服装を受け入れる素地を作り、そこにポワレとフォルチュニィが現れたという、歴史的なつながりを知ることができたのも面白かったです。
この展覧会は、目黒・白金ファッションウォークと題して、目黒区美術館で開催されている、「祝祭の衣装展」とコラボレーションしており、互いの半券を持って行くと入館料が割引になるという特典が用意されています。
私も、散歩がてら目黒区美術館まで足を運び、こちらの展示も鑑賞してきました。ポワレとフォルチュニィ以前の人々が、いかに造られた窮屈な服装をしていたかということを目の当たりにし、そこから解放されることの意味をより深く理解することができました。
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