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2007年5月

知識 vs スキル

コンサルタントに求められる要素は、大きく知識とスキルに大別することができます。

知識には、財務会計やIT、生産管理、マーケティングなどの業務に関する知識や業界動向などの知識などがあります。スキルとは、インタビューやコミュニケーション、ロジカルシンキング、プレゼンテーション等、コンサルタントが仕事をこなす上でベースになる能力です。

もちろん、これらの両方をバランスよく兼ね備えることが大切なのですが、どちらか一方を選択しなければならないとしたら、どちらを選ぶのがよいのでしょうか。

答えは、指向するコンサルティングの方向性や、どのようなテーマを取り扱うコンサルタントを目指すかによって異なるのも事実ですが、どちらかと言われれば、私は迷わずスキルを選択します。

コンサルタントになりたての人を見ていると、自分がクライアントより豊富な知識や専門性を持つことで、気の利いた発言をしたり、クライアントへの気づきを与えることができるようになり、それがバリューにつながる、と考えているケースが多いように思います。

確かに、クライアントの発言を理解できないようでは困りますが、ある分野でしかもその企業の独自のカルチャーの中で、何年間も仕事を行ってきたクライアントに勝る専門性を発揮するのは、容易ではありません。

また、知識はすぐに陳腐化するため、常に新しい情報をインプットしていく必要があります。インターネットが普及する以前であれば、クライアントより幅広い情報にアクセスできることが優位性につながりましたが、現在はコンサルタントが入手できる情報とクライアントが入手できる情報の差は縮小しています。そのような中でバリューを発揮していくのは容易ではありません。

一方、スキルに目を向けてみるとどうでしょうか。たとえ、テーマは異なっていたとしても、表層的な問題点から真の原因を見つけ出し、それらに対する対策を想起、優先順位付けした上で実行計画に落とし込んでいく、という一連の作業を円滑にこなすためのスキルを持っていれば、ある程度のレベルで作業を進めていくことができます。

このことは、優秀な経営者を見れば明らかです。経営者には、技術系の出身者や営業系の出身者など、様々なキャリアパスやバックグラウンドを持った方がいます。しかしながら、たとえ技術系の出身者であっても営業に関する意志決定を行う必要があり、営業系の出身者であって技術に関する意志決定を行わなければなりません。

優秀な経営者は、すべての分野に精通した知識を持っているのかというとそんなことはありません。出身分野には詳しいでしょうが、不案内な分野もあります。にもかかわらず、彼らが適切な意志決定をできるのはなぜでしょうか。

私は、彼らが意志決定に求められる卓越したスキルを持っているからだと考えます。意志決定に必要な情報が何かを見極め、それらの情報を集めたり、人の意見を聞くことができれば、適切な意志決定はかなりの確度でできると思います。

また、経営者の方々と話をしていると、物事を抽象化したり、本質を見抜く力にしばしば感心させられます。たとえ自分の専門分野でない話であっても、物事の本質を見抜けるのは、決して知識に依存せず、本質を見抜くために必要なスキルを兼ね備えているからです。

さらに、スキルは汎用的で陳腐化しません。一度身につければ、一生使い続けることができるのです。

このような理由から、私は知識よりも、スキルを身につけ、磨くことを意識しています。

ライカ C-LUX 2操作レポート

先ほど投稿したとおり、ライカC-LUX 2が届き、早速使ってみたのでその感想をレポートしたいと思います。

まず、大きさですが、思ったよりも小さく、手にすっぽりと収まる感じです。ただ、小さいからといって写真を撮りづらいといったことはありません。

デザインや質感も思っていたとおりの感じで、特にレザーケースはしっとりとした艶があり、高級感が漂っています

また、メニュー等の操作もほとんどマニュアルを読まずに直感で扱うことが出来ました。

今回は暗いところでの撮影だったので、パフォーマンスをまだ十分に確認できていませんが、レスポンスもよく、満足しています。

今度は、屋外で使ってみてレポートしたいと思います。

迷っている人は買いだと思います。ライカのステータス感でリッチな気分に浸れます。

ジャガー・ルクルト VIPディナー

昨日、東京ミッドタウンで開催された、ジャガールクルト主催の「マスター・ミニッツリピーター・ミーツ・オペラ」に招待いただきました。マスター・ミニッツリピーターの奏でる音色をモチーフにオペラを鑑賞するという優雅なパーティです。

丁度、前の日にライカC-LUX 2が届いたので、試し撮りもかねて撮影した写真をご紹介します。いいわけですが、まだカメラを使いこなせていないので、写真の出来がいまいちなのは、ご容赦下さい。

L1010012_edited1_4 これがマスター・ミニッツリピーター。サファイアガラスをハンマーで叩くという独自の機構できれいな音色を奏でます。

会場には、腕時計だけでなく置き時計などが展示され、多くの人でにぎわっていました(上)。

オペラ演奏の後に、司会者のロバート・ハリスさん、ゲストの賀来千香子さん、オペラ歌手の森麻季さんが談話している様子です(中)。

職人によるデモンストレーションも行われていました(下)。

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ディナーもオペラをテーマにした本格的なものでした。

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成長の秘訣

皆さんは、自分が成長するために何か心がけていることがあるでしょうか。

私は、自分の数年後のポジションにいる人とベンチマークするということを常に意識しています。

事業会社にいたころは、意識していたというよりは、単に自分の先輩を見て、早くああいう風になりたいという、あこがれに近いところからスタートしたのですが、だんだんと自分は先輩と比べてどのようなことができていないのか、何が不足しているのかを比較し、それを身につけるために何をすればよいかということを考えるようになりました。

そして、コンサルタントになってからは、これをかなり意識的に行うようになりました。コンサルタントの職位と身につけるべきスキルや能力は業界標準に近いものがあり、ファームによって多少名称が異なっても、役割や要求されるものはほぼ同じであるため、ベンチマークが行いやすいのです。

例えば、ジュニアコンサルタントの責任は、与えられたパートのアウトプットをきっちり作成することです。そのために、インタビュー調査や文献調査などを行いながら、ファクトを集め、分析を行うことが主な役割になります。マネージャー層になると、プロジェクトの遂行責任を負い、クライアントの期待をコントロールしつつ、アウトプット全体のストーリーを組み立てながら、メンバーに作業指示を行うことが役割になります。そして、パートナーやプリシンパルというシニア層になると、売上や利益に責任を負い、クライアントとのリレーション維持や新規顧客の開拓などが主な役割になっていきます。

このように、役割や必要なスキルが明確に定義されているというのは、自分が成長するために非常にプラスになります。例えば、ジュニアコンサルタントがマネージャーになるためには、どのようなスキルを身につければよいか、また一緒に仕事をしているマネージャーと比較して、自分に足りない部分は何かがすぐに分かるからです。

若いうちはがむしゃらに頑張っているだけでも、どんどん成長していきますが、次第に壁のようなものにぶつかることがあると思います。そのような時には、冷静にベンチマークをしながら自分に不足している点を見つけ出し、それを克服することで確実に次のステップに進めるようになるはずです。

思考の壁とフレームワークの活用

何か考え事をしているときに、何でこんなことに気づかなかったのだろう、というような見落としをしていたり、知らず知らずのうちにある枠の中で考えてしまっていた、などという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

そうしたことがなぜ起こるかというと、人は前提条件や一定のキーワードの狭い範囲の中でしか物事を考えられないからです。

思考には収束と発散があり、発散は思いつきでどんどんアイデアを出していく頭の使い方ですが、このときも、人は無意識にある枠の中で考えており、全く枠をはずした状態で考えている訳ではありません。

では、こうした思考の壁が存在することを前提としたときに、どのような思考方法を用いれば、上手く考えていくことができるのでしょうか。

私は、そこにはフレームワークの使い方の巧拙が深く関係してくると思っています。フレームワークが何であるかは、それを解説したサイトや書籍が巷にあふれていますので、ここでの説明は割愛します。いわゆる、3Cや4P、7Sなどといわれているものです。

人がある枠の中に偏って考えることしかできないとすれば、全くフレームワークを意識しないで考えたらどうなるでしょうか。そうです。最初にひらめいたことを中心に、散発的に思考を巡らせることになり、全体でとらえた時に見落としや漏れが発生する可能性が高くなります。

また、フレームワークを意識したとして、それが誤っている、または適切でないものであった場合はどうでしょうか。こちらも同じように抜け漏れが発生する可能性があるほか、ずれたことを考えてしまい、そこに無駄な時間を費やすことになってしまうでしょう。

我々コンサルタントがバリューを提供できるのは、こうしたフレームワークをクライアントより少しだけ上手く使うことができるからなのです(バリューを発揮するには、当事者でなく第三者であるという立場の違いも非常に重要なのですが、バリューという観点からの議論は別の機会に譲りたいと思います)。

クライアントから相談を受けたときに、コンサルタントは、どのような観点で分析を行うか、議論のスコープはどこに設定すればよいか、ということを考えます。

私が日々クライアントと接していて感じるのは、クライアントはある一定の思い込みや、見えている表層的な問題に意識が集中し、そこにとらわれたものの見方をしているケースが非常に多いということです。

そこで、私は、そこから一歩引いて、クライアントが考えているフレームワーク(クライアント自身はフレームワークを自覚していないケースも多々あります)よりも広いフレームワークを用いることで、クライアントが前提条件としていることから調べ直す必要がないかを考えます。例えば、自社と競合の関係について議論をしているクライアントに対して、もっとマクロの視点で外部環境を分析する必要がないか、というようにです。

このように、フレームワークを上手く使いこなすことで、人が苦手としている思考の弱点を補い、思考の壁を乗り越えていくことができるのです。

ライカ C-LUX 2

挨拶のすんだところで、記念すべき初の記事ですが、まずは堅い話ではなく、プライベートから。

ブログを作るということで、当然必要になるのがデジカメ。

今から10年近く前のことですが、ホームページを持っていた私は、旅行先の風景をデジカメで撮影し、公開していたことがあります。そのころのデジカメはまだ100万画素というレベル。今や10倍の1000万画素が当たり前ですから、技術の進歩は早いものです。

現在は妻が所有しているデジカメをちょくちょく使っているのですが、やはりサイトを立ち上げるならマイデジカメが欲しい、ということで選んだのが、ライカ C-LUX 2(ライカさんのホームページへ)。

ちょうど、5月24日に発売されるということなので、早速予約しました。

カラーは、迷いに迷った結果、シルバーの本体+レッドのケースの組み合わせにしました。ホームページやパンフレットを見ると黒の方がメインモデルのようですが、シルバーの上品さに惹かれました。ケースはコニャックブランが魅力的だったのですが、色数を増やすことに抵抗があり、シルバー・黒・赤の三色で統一しつつ、個性のある赤を選びました。

ちまたでは、パナソニックのOEMということもあり、あえてライカを選ぶことに賛否両論あるようですが、やっぱりあのデザインと質感を見ると、ライカを所有する価値は十分にあると思います。私は一目惚れです。

手に入ったら、詳しいレポートをしたいと思います。

ご挨拶

皆さん、はじめまして。

こんさるです。

事業会社での勤務経験を経て、現在は某コンサルティングファームでコンサルタントをしております。

このブログでは、コンサルタントとして日々仕事をしている中で考えていること、プライベートで関心を持っていることなど、私の頭の中の円グラフを紹介していきたいと思います。

これからコンサルタントを目指す人や自分のキャリアパスに不安を抱えている人に、何らかの形でお役に立てればと幸いです。

また、ファッションやグルメ、旅行など、共通のテーマに関心を持っている方と色々情報交換させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

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